エロス断想

猫と美人を描いてゐます

屋根裏の散歩者

快晴、暑さもどる、初夏の陽気なり
新猫に缶フードやる


岩波文庫版「江戸川乱歩短篇集」拾ひ読み。新刊なり。何故今、岩波で乱歩なのか? ありふれたアンソロジーだし、詳註が付いてるわけでもなし、何の新味もない・・・出版の意図がよく分からない。調べたら坂口安吾の小品集も出てる。これもありふれた内容。三島はまだか・・・
しかし、まさかほんたうに唾を吐きかける訳にも行きませんので、三良は、節穴を元の通り埋めておいて、立ち去らうとしましたが、その時、不意に、チラリとある恐ろしい考が、彼の頭に閃きました。彼は思はず、屋根裏の暗闇の中で、真青になって、ブルブルと震へました。それは実に、何の恨みもない遠藤を、殺害するといふ考だったのです



すれ違ひ・・・



■三州生桑HP■
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