エロス断想

猫と美人を描いてゐます

どちらでもいい

曇り時々小雨、夕方一時風雨強まる、少し蒸す


アゴタ・クリストフ短篇集「どちらでもいい」再読。散文詩のやうな趣き。絶望と無関心・・・かういふのは売れないだらうなぁ
わたしは女よ、わが兄ラノエ、年寄りの男とあなたに自分が何を負ってゐるか、わたしは知ってゐる、嫌がりはしないわ、わが兄ラノエ、あなたが望むのなら、相手が誰でも、わたしはわたしの体を好きにさせる。でも、お願ひ、年寄りたちが眠ってゐる間、わたしの手を握ってゐてちゃうだい。ラノエ、わが兄、わが愛、わたしを愛してほしい、さもなければ、わたしの首にロープをかけてほしい。


美人の笑顔ほど、ときめくものがあらうか?


■三州生桑HP■
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