エロス断想

猫と美人を描いてゐます

蕉門十哲

終日薄曇り
公園に猫見当たらず・・・普段来ない花見客やコドモを避けてゐるのだらう
一生忘れられない恋をして・・・何だかんだ言っても、私は幸せものだ


蕉門十哲の猫俳句を抜粋す
○其角
ひるがほや猫の糸目になるおもひ
蝶を噛で子猫を舐る心哉
飯くへば君が方へと訴訟ねこ
○去来
猫の子の巾着なぶる涼みかな
呼出しに来てはうかすや猫の妻
○許六
古猫の相伴にあふ卯杖かな
猫の毛やぱかりと破レて春の風
田作りの口で鳴けり猫の恋
○越人
うらやましおもひ切る時猫の恋
人の皮おのが子を喰フ猫ぞ着る
○支考
若衆には化る智恵なし猫の恋
線香に眠るも猫のぼたんかな
○杉風
天蓼(マタタビ)の枝折り。老たる猫にはあらね共
○丈草
あら猫のかけ出す軒や冬の月
野良猫やうかれ行程松の中
○北枝
木枯や更行夜半の猫のみみ
猫喰ふ鳶がむさいか網代
○野坡
猫の恋初手から鳴て哀也
溝越して手をふる猫の別かな
○嵐雪
蛇もせよ木兎(ミミヅク)もせよ雪の猫
いづれもの猫なで声に年の暮



運命の恋の果てなりこの子猫 三州



■釈三州HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/