エロス断想

猫と美人を描いてゐます

俳句と川柳

日中小雨、久々に過ごしやすい一日


俳句は基本的に自然を詠むものであり、川柳は人事を詠むものだ
美しい女性(自然)は恋の俳句になりうるが、プチ整形や、電車でメイクするギャル(人工)は川柳にしかなりえない
赤ん坊(自然)は俳句になるが、堕胎(人工)は川柳の得意とするテーマだ
例へば、ゴルフ場では俳句は生まれまい…何から何まで人工物だから。グリーンや池に季語になる生き物はゐないだらう。しかし、接待ゴルフなんてものはサラリーマン川柳にうってつけのテーマになる
江戸時代に、俳句は日本全国に伝はったが、川柳はほぼ江戸限定の流行だったのではないか知ら。川柳は都会の文芸だ
人の住むところは都市化すれば自然を排除してしまふ…野良犬や野良猫を排除するやうに。そのうち都会では、「猫の恋」などといふ季語は分からなくなるのだらうね


涼しさや書棚に匂ふ黒き髪
図書館で今年も恋する浪人生
…どちらが俳句で、どちらが川柳かな?


横たはる美女と子猫、色画用紙、鉛筆、クレヨン、45分




■三州生桑HP■
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