エロス断想

猫と美人を描いてゐます

露伴翁家語

36.59℃
晴れ時々曇り、強風。
黒猫がサッと寄ってくる。代車なのに。車ではなく人を見てゐるのだらう。
今回の代車はよく走るが、シートが体に合はず背中が痛い。新車を買ふ時は、30分程度の試乗ではワカランね。
微熱つづく。風邪の症状はほとんど無くなったが、多少フラつく。
私の風邪は通常、二日ほど高熱が出てケロリと治るのだが、今回のやうに微熱がつづくのは珍しい。何ぞや。
祖母も38℃の熱を出してゐるといふ。心配なり。


塩谷賛「露伴翁家語」再再読。「家語」は「ケゴ」と読む。露伴とその弟子賛との対話。この本は古書店で買ったが、現在読むことは、ほとんど不可能なのではないか。500円だった。本の価値は値段ではなく、何が書かれてゐるかといふことに尽きる。私の愛読書なり。
「越人の句の、初夢や浜名の橋の今のさま、この句は宝船のことと結びつくやうに思ったのです」「いま句を伺って考へたのですが、その句の初夢・浜名・橋と、それから浜、今、さまと韻を踏んでゐるのではないでせうか」「さうかも知れない。今聞いて考へたといふのなら、なかなかいい考へで、芭蕉の句にも、うたがふな潮の花も浦の春、といふのは頭韻だ」ここで私が、おそるおそる指摘した押韻の小発見は、ひょっとするとそれが先生の信用を得たはじめではなかったかといふ気がするのである。


某本屋でレンタルビデオの投げ売りをしてゐた。膨大な数のビデオが、どれでも一本50円。いよいよVHSも終焉ですな・・・。とりあへず、スティーブ・マーティンのビデオをチェック。


■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/