エロス断想

猫と美人を描いてゐます

性と暴力のアメリカ

曇り時々晴れ、昼に通り雨、風涼し。明日からまたガソリン値上げか
野良猫にモテた一日。寄っても来なかった猫が、今日は触らせてくれた


鈴木透「性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶」読了。実に興味深し。大学の講義ノートといふことで、読み応へある刺激的な論考。アメリカは、羨望されこそすれ、尊敬には値しない国なり
死刑と環境破壊は、一見無関係のやうでゐて、ともにリンチと接点がある。死刑は、リンチの代替機能としての側面を持ってきたし、環境破壊は、やはりリンチとつながってゐた空間隔離の支配体制と密接に関係してゐるからだ。死刑に対して積極的な政権が、環境問題には消極的だといふ事実は、リンチを取り巻いてゐた排除の論理が、形を変へてアメリカの政治の中枢に居座り続けてゐる様子を映し出してゐるとも言へる。



■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/