エロス断想

猫と美人を描いてゐます

黒壁

目つきの悪いニラミ猫が、やっと尻尾を触らせてくれた
体に触れると、ビクッとして逃げてしまふ


泉鏡花短編集「黒壁」拾ひ読み
鏡花の妖しくも豊饒なイメージを現代に再構築するのは、困難を極める。読解には高い教養を要する。私では歯がたたない。以下の文章から、どんな建造物が想像できるだらうか?
「その突当りのやうな上の、ずッと立樹の梢を離れた、遥かな空に、上町の家の二階があって、欄干もともに目に附いた。けれどもそれは二階ではなかった。が、三階四階と云ふほど高い・・・崖の頂辺から、桟橋の如く、宙へ釣った平屋なのである。勾配も随分険しい、一なだれの草の中から、足代の如く煤びた柱を、すくすくと組んで築上げて、崖からはまるで縁の離れた中途で、その欄干づきの一座敷を、樹の上に支へたが、真仰向きになって見上げるばかり。で、恰も橋の杭、また芝居の舞台の奈落とか云ふものめく。芝居と云ふにぞ、桟敷を一間、空に張出した形である」


アンリよ、そのぐらゐの鉢ならば、4〜5本を残して、あとの芽は間引かねばなるまいよ


きのふ、またホルモンを食べたのであるが、もういいや。センマイ200グラム食べたら飽きた


あっといふ間に幻滅した例
洒落たカフェバーで合コン、耳を聾するBGM、自称深津絵里似の女性が私の前に座る
「こんばんは、よろしく」「こんばんは〜♪」「・・・うるさい店だなぁ」「えっ?」「ちょっとBGMが大きすぎない?」「えっ? さうなんですか?」「いやその、音楽がさぁ! うるさいよねっ!」「ふ〜ん、さうなんだぁ〜」「あの、僕の言ふこと聞こえてる?」「キャハハ、面白ーい」「・・・」それから二度と口を利かなかった





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