エロス断想

猫と美人を描いてゐます

遠野物語

快晴、無風。
書店にて、岩波文庫の「モーツァルトの手紙」を立ち読みしてゐる女性を見る。ドキッとした。我が街では珍しきことなりき。本を読む女性は魅力が5割り増し。煙草を吸ふ女性は魅力が半減。我が街には、本当に煙草を吸ふ女性多し。うんざりする。お国柄か。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q137257433
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柳田國男(1875-1962)「遠野物語」読了。「柳田」は「ヤナギタ」なり。これを読むに、柳田は民俗学者といふより、詩人なのだなぁと痛感す。
昔ある処に貧しき百姓あり。妻は無くて美しき娘あり。又一匹の馬を養ふ。娘此馬を愛して夜になれば厩舎に行きて寝ね、終に馬と夫婦に成れり。或夜父は此事を知りて、其次の日に娘には知らせず、馬を連れ出して桑の木につり下げて殺したり。その夜娘は馬の居らぬより父に尋ねて此事を知り、驚き悲しみて桑の木の下に行き、死したる馬の首に縋りて泣きゐたりしを、父は之を悪みて斧を以て後より馬の首を切り落せしに、忽ち娘は其首に乗りたるまま天に昇り去れり。オシラサマと云ふは此時より成りたる神なり。



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