エロス断想

猫と美人を描いてゐます

ベロニカ

妊婦さんの歩き方は、ゾンビの歩き方に似てゐる


風は冷たいが、日差しは初夏のごとし
もうコートは着ないだらう
筋肉美をアピールできる季節の到来だ!
夏前に、必ずダイエットの広告が増えるが、それでは手遅れなのですよ


パウロ・コエーリョ「ベロニカは死ぬことにした」読了
ブラジルの大ベストセラー作家なり
二十代女性必読の小説
二十四歳の、美しく、堅実な仕事(司書!)もあり、恋人もゐて、愛情あふれる家族もゐるベロニカは自殺に失敗し、精神病院に入れられ、自殺の後遺症で、あと数日の命と宣告される・・・
ベロニカに共感できない女性は幸せであるが、バカでもあるね
「ベロニカは、その心地よいリュブリャーナの午後に死ぬことにした。広場でボリビアのミュージシャンが演奏し、窓の前を若者が通り過ぎるのを、自分の目で見て、自分の耳で聴いてゐることが嬉しかった。でも全てが独創性を失ひ、来る日も来る日も同じやうな、繰り返しばかりの、悲しい人生に変貌してゆくのなら、これから三十年、四十年、五十年も同じものを見なくて済むことの方が、はるかに嬉しかった」
「彼女は仕事に満足し、逆らふこともなかったので、つまりは成長することもなかった。ただ月末に給料さへ貰へればよかった」
「人生でしたいことをほとんどやり遂げた時、彼女は、自分の存在にはもう意味がないといふ結論に達した。毎日が同じだからといふ理由で。そして彼女は死ぬことにした」
「病院に来た時、私は深い鬱状態に陥ってゐたの。今は逆に狂ってゐることに誇りを持ってるわ。外では、みんなと同じやうに振る舞ふの。スーパーマーケットに買ひ物に行き、友達と下らない話しをして、貴重な時間を、テレビを観て無駄に過ごすの。でも、私の魂が自由で、私にだって夢は見られて、病院に来るまでは存在することも想像できなかった、他の世界と話しができることも分かってるの」


ヲッサンみたいな女子高生を見る
大股開きで自転車に乗ってゐた
どう見ても、私より年上に見えた


ごくわづかながら前進
非常に小さな一歩ではあるが、千里の道も一歩からと言ふしね
可愛らしい人よ!



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