エロス断想

猫と美人を描いてゐます

三人の看護婦

読書家のWさんに彼氏がゐることが判明
色んな意味でホッとした
しかし、彼女と話しをするのはとても楽しいので、これからもちょくちょく会ひに行かう
彼女のあのにこやかな笑顔は、恋人がゐるといふ余裕から生まれるものだったのだな


一方、Mさんはシングルなのだけれど・・・
彼女は、恐らくわが街で最も忙しい女性の一人だらう
朝6時出勤で、週に一日も休まない時がよくある
初めて声をかけた時に、私のことを知ってゐたのには驚いた
素晴らしい記憶力
頭の良い人だなぁ


※これ以下はフィクションです


祖母を二週間に一度、定期検査のために、或る病院に連れてゆく
さて、ここに可愛らしい三人の看護婦さんがゐる
Aさんはクールな美人
髪の色は濃い栗色
染めてゐないのかも知れない
彼女とは、滅多に視線が合はない
目礼をしても返してくれない時があるので、今日「こんにちは」と声を出して挨拶してみたら、蚊の鳴くやうな声で返事をしてくれた
彼女の目は泳いでゐた
Bさんはとても愛想がよい
いつもニコニコしてゐる
髪の色は明るい栗色
祖母の手を引いて帰る時、「お世話になりました」と言って頭を下げると、太陽のやうに笑ひつつ、ちょっとふざけた感じで、ピョコンと敬礼をしてくれた
Cさんは派手な感じ
髪の色はほとんど金色
彼女に会釈すると、しげしげと私の顔と胸の辺りを見つめてくる
遠くにゐても、彼女とはよく目が合ふ
彼女を見てゐたら、患者の老婆を抱きしめ始めた
車から、彼女が同僚と帰るのを見る
大笑ひしながら、自販機で煙草を買ってゐた
サイフはプラダ




■三州生桑HP■
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