エロス断想

猫と美人を描いてゐます

享保

薄曇り、微風、ぬくし、夕方小雨パラつく


享保俳諧集」から猫の句を抜粋しようと思ったが、ほとんど載ってなかった。個人句集に猫の句は多いが、アンソロジーには少ない。つまり、ハレの舞台には中々詠まれないといふことだ。猫の恋とは、花や月、ほととぎす、雪などよりも格下の季語といふことか知ら
梅が香や障子のそとに猫の声 安士
出て三日人ならいかに猫の恋 貞佐
ぬすみして見かぎられたり猫の恋 乙由


ふてぶてしき乳のはれなり猫の妻 三州



■釈三州HP■
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