エロス断想

猫と美人を描いてゐます

ケータイ事情

快晴、強風、それほど気温は上がらなかったか。
猫一匹も見ず。サクラ咲き始める。日曜は雨らしいから散ってしまふかも。裏山のタケノコは伸びるかも。


露伴の「評釈猿蓑」を読んでみる。「猿蓑」自体が難解なのに、露伴の評釈が、またこれ異様にむつかしい。
集の体は先づ多く発句を載せたること曠野の如くなれど、末巻に至りて幻住庵の記、および庵に関する詩、俳句を載せたること、いたく他の集と様かはりたり。集の調は華実倶備、奇正双収、俳諧者流の所謂不易と流行とを兼ねて、既に殆ど古調談林調を蝉脱し、弄語謔辞の巣臼を出て、通俗の言を以てすと雖も詩歌の真精神に於て立つあらんとするの蕉風を渾成せるにちかし。


ドライブ中のカップルをバックミラーで見る。ありふれた光景だが、気になったのは、助手席の女の子が彼氏そっちのけで、ずーっと携帯電話で楽しさうにしゃべってゐたこと。私だったら一発で不機嫌になってしまふ。デートを切り上げるかも。デート中には、ケータイの電源を切っておくのが大人のデートの最低限のマナーでせう?
例へば・・・喫茶店に入るなり彼氏がスポーツ新聞を読み始めたら、彼女もいい気はしないと思ふのですけどね。「ねぇ、それって私より興味あるわけ!?」
可愛い女の子だった。だから彼氏は、彼女の傍若無人な態度を我慢してゐたのだらう。つまりは、セックスのためだけに。
デートの最中にケータイをチェックされるやうでは、恋も終りね。



尊敬できる人に愛されたい。



■三州生桑HP■
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