エロス断想

猫と美人を描いてゐます

思ひ切る時

快晴。雨が降らないと裏山の竹の子が出てこない。日曜月曜の雨でにょきにょき伸びるか。
お嬢猫に会ふ。レトルトにパクつく。にゃーん。元気元気。
ヒゲをはやすのは初めてだから、どういふタイミングでどう整へるのかが分からない。聖徳太子みたいになるわけにはいかんし。
本屋で立ち読み中、なかなかの美人と目が合ふ。ほとんどすっぴん。しばらくして、また目が合って驚く。見事にメイクしてゐた。ほんの15分程度の早業。トイレで?
夕刻地震あり。震度1


「猿蓑」読みつぐ。俳句の見方が変はりますね。
「麦飯にやつるる恋か猫の妻 芭蕉古今集上、読人不知、君しのぶ草にやつるる故里はまつむしの音ぞかなしかりける。忍ぶ草にやつるる松虫は古歌の詞の文の美しさにて、麦飯にやつるる恋かとは俳諧の素樸の実に近きをかしみ也。


「うらやましおもひ切時猫の恋 越人」
恋は別れ際が肝心。ふったにしろふられたにしろ、私の昔の恋はどれも良い思ひ出ばかり。終はった、と思ったら元カノとは二度と会はないから後腐れがないのだ。往生際の悪かった恋は、やっぱり嫌なことばかり思ひ出す。相手の性格の悪さを思ひ出し、そんな相手を好きだった自分にも腹が立ってくる。その点、猫はいいよね。傷だらけになって迫り迫られても、次の瞬間にはケロリと忘れてゐる。うらやまし、うらやまし。


恋は動き出すか・・・?


■三州生桑HP■
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