エロス断想

猫と美人を描いてゐます

居酒屋

小雨のち晴れのち曇天
祖母の病室は424号室・・・


最近、週末にはヒゲを伸ばしてゐる。似合ってるか知ら


ホームセンターに寄りてキャットフード購入。レトルトは85gで70円、缶だと170gで28円。缶の方が得なんだけど、子猫一匹には多すぎるんだよな


エミール・ゾラ(1840-1902仏)「居酒屋」読了
いはゆる「女の一生」ものの走り。林芙美子や「嫌はれ松子の一生」などが、この系譜か。読後、特に感慨は覚えず。ついに体を売らねばならなくなったジェルヴェーズ、道行く男に声をかけると、その男は自分を純粋に愛してくれたグージェであった・・・とは出来すぎなり

ジェルウェーズはブラウスの最初のボタンを外した。しかしグージェはひざまづいて彼女の手をとり、優しく言った。「僕はあなたが好きなんです、ジェルヴェーズさん。さうです! いまだに好きなんです!」「それを言はないで、グージェさん! あたし、とてもつらいわ!」彼はわなわな震へながら、よどみがちな声で言った。「キスをさせてくれますか?」彼女は驚きと感動に強くうたれて、返事もできなかった。それで、そっとうなづいた。まあ! あたしはこの人のものなのに。この人は何でも好きなことができるのに。彼は、ジェルヴェーズの額と灰色の髪にキスをした。そして咽喉もはり裂けんばかりに声をあげて泣き始めた。ジェルヴェーズは、もういたたまれなかった。「あたし、あなたが好きよ、グージェさん。とっても好き。でも、どうにもならないの! さやうなら! さやうなら!」



週末だ
秋だ
恋は始まるのか、終はるのか・・・




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