エロス断想

猫と美人を描いてゐます

脳といふ劇場

曇り時々晴れ、夕刻ひんやりとした爽風あり。夏行きぬ。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる(藤原敏行)
右耳痛む。恐らくは外耳炎。プールに行き過ぎたせゐか。
半券を数へてみれば、今夏は20回プールに行ってゐる。1回15分として300分、つまり5時間泳いだわけだ。よく焼けた〜。お尻だけ真っ白


養老孟司「脳といふ劇場 唯脳論対話篇」拾ひ読み
およそ20年近く前の対話集。さすがの養老先生も、この頃はまだカタいね
「私も時空といふのが今、気になってゐるわけです。空間概念と時間概念がどこから来るのかに興味がありまして。もともと(時)を含んだ感覚といふのは耳とか運動とかですね。ところが空間は普通、視覚的なイメージとして我々は取るわけで、座標系を割り当てることができて、三次元座標で指定できる。それは目のものだなと言へます」


この「エロス断想」を英訳して読んでくれた方がいらっしゃる様子。どうやら、P・Gウッドハウスのファンらしい。やっぱりイギリス人か知ら? 大したこと書いてなくて悪い気がする。面白いのは、「エロス断想」の英訳が「Eros stopping/deciding thought」であるのはいいとして、私の名前の「三州生桑」が「Three state raw mulberry trees」となるのはこれいかに。これぢゃ多分名前だとは分からないでせうねぇ


縫ミチヨさんより、この秋に出版される彼女の詩画集に私の詩を使ひたいとの依頼あり。快諾す。楽しみなり



量詩論
この黒猫はね、私がまばたきする、その一瞬だけ三毛猫になるんですよ




■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/