エロス断想

猫と美人を描いてゐます

暖冬だね

アゴタ・クリストフ「昨日」読了
何とも重苦しい悲恋物語
幻想的な構成と緊密な文体
傑作ではあるが、この作品だけ読んだのでは、真価は分からない
前作三部作、及び自伝「文盲」を読了してから読むべき
あとは、戯曲を少しづつ読んでゆかう


森博嗣すべてがFになる」を読み始めてゐるところなのだが・・・
やはり、クリストフに比べて、文体が弛緩してゐるのが分かる
良い文章に見せようと思って、書かなくてもよいことまで書いてゐるのだ
ゆゑに、表現が散漫になる
まぁ、ミステリだからいいんだけれど


野良猫にオヤツをやるため公園に寄る
駐車場に車を停めると、サイドミラーに小鳥が止まった
さういへば、数日前に来た時も、やはり同じ小鳥が同じやうに止まってゐた
やがて小鳥は、フロントガラスに移動して、ガラスをコツコツとつつき始めた
コツコツコツ
コツコツコツ
私には、この小鳥が何を訴へようとしてゐるのか、よく分かってゐた
分かってゐながら、どうしやうもできないのだった


今夜の夜食は、いなり寿司と肉まんと焼きジャケ


■三州生桑HP■
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