エロス断想

猫と美人を描いてゐます

眉かくしの霊

曇りのち晴れ、快風
祖母の法事あり


図書館に寄りて六冊借る
泉鏡花高野聖・眉かくしの霊』
王敏『日中比較・生活文化考』
『わらひねこ』
芸術新潮1994/7』
SFマガジン2010/2』
長新太 ナンセンスの地平線からやってきた』
閉架図書の『芸術新潮』を借りようとしたら、司書が『キネマ旬報』を持ってきた。『ゲイジュツシンチョー』『キネマジュンポー』…似てるか知ら
§
とに角と、解きかけた帯を挟んで、ずッと寄って、その提灯の上から、扉にひったりと頬をつけて伺ふと、袖のあたりに、すうーと暗くなる、蝋燭が、またぽうと明くなる。影が痣になって、巴が一つ片頬に映るやうに陰気に沁込む、と思ふと、ばちゃり…内端に湯が動いた。何の隙間からか、芬と梅の香を、ぬくもりで溶かしたやうな白粉の香がする。「婦人だ」
泉鏡花『眉かくしの霊』
§
この怪談の【眉かくし】といふのが、以前から分からなかった。広辞苑にも載ってないし、ネットで調べても分からない。平凡社の大辭典でやうやく見つけました
マユカクシ【眉隠】舞台化粧用具の一。一名、眉帯。地毛の眉を剃落さずに、眉をなくして女に見せる時に使ふもの。
…小説の【眉かくし】とは、微妙に意味が違ふやうですが…
§

美しい人、鉛筆、40分


最高の喜びとは…?



■三州生桑HP■
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