エロス断想

猫と美人を描いてゐます

ボールペン

今、使ってゐるボールペンは、図書館の駐車場に落ちてたものです。
ほっとけば、轢かれてパリン。
もったいないから拾ひました。
メーカーも分らない安物のボールペン。
どこで作られたのかも分らない。
(芯に、ZAI 04.01 と刻印されてゐるだけ)
色は薄青、透明なプラスチック製。
軸が太くて、ノック式。
太字で、とても書きやすい。

この二ヶ月ほどの私の詩は、全てこのボールペンで書きました。
小さなノートが真っ黒になるくらゐ書きました。
今のノートは二冊めです。
さうして書き綴ってゐるうちに、インクの残量が、あと2ミリになってしまひました。

ボールペン!
ボールペン!

ボールペンは落ちてないか知ら?
誰かボールペンをくれませんか?
使ひさしので構ひません。
3本100円? 大いに結構。

自分で買ったのでは駄目なのです。
詩を書けるボールペン!
運命のボールペン!

美しい人よ!
私はあなたのボールペンが欲しい。
あなたのボールペンを下さい!