エロス断想

猫と美人を描いてゐます

コロ逝く

快晴、風あり
花見の席取りをしてるのをチラホラ見る


午後、コロ逝く、享年14歳。とてもキレイな死に顔で、眠るやうに死んだ。シャンプーしたばかりの体も清潔。今朝、口元を洗ってやったのが末期の水となった。裏庭の栗の木の下に葬る

よい一生だったのではないか。殺処分の一歩手前で私に拾はれ、14年間やりたい放題。あちらこちらにドライブに行き、美味しいものを食べ。カミナリが怖いと叫んでは、家に入り込んでフスマを破り、腹が減ったと鳴きまくっても怒られず、一日何食食べても太らず。脱走の常習犯でもあり、最高の番犬でもあり、手作りの20mのリードで毎日走り回り、特に病気もせず、そして老衰で死ぬ…
コロのやうな人生ならば、私は犬に生まれ変はってもよい

猫図、鉛筆

美人画、鉛筆、赤鉛筆


大きな栗の木の下で
あなたとわたし
仲良く遊びませう
大きな栗の木の下で