エロス断想

猫と美人を描いてゐます

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

快晴、真夏の日差し
今宵は仲秋の名月…皆さん、月を愛でませう
名月や終はった恋を悔やむ人

マクドナルドにて、フライドポテトをとても汚らしく食べてゐる女性を見た…思はず二度見してしまったほど下品な食べ方だった。たかだかポテトを食べるだけで、私をゾッとさせるとは…向かひに座ってた男は平気なのかな。類は友を呼ぶといふやつか

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すると、突然、彼女の頭には、奇妙な想念が浮び出た…もし彼が自分を愛さなくなってしまったとしたら? そしてこの頃の出来事を繰り返してみると、彼女には、すべてのことにこの恐ろしい想念の裏書きが見出せるやうな気がした…昨日彼が家で食事をしなかったことも、ペテルブルグでは部屋を別にしようと言ひ張ってきかなかったことも、今また、二人差し向かひで会ふのを避けるかのやうに、一人でなく彼女のところへ来るといふことまでも。
アンナ・カレーニナ
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子猫図、鉛筆、15分
虫すだき猫ほくそ笑む月夜かな

伏し目がちの美人図、鉛筆、1時間