エロス断想

猫と美人を描いてゐます

スケッチ

晴れたり雨が降ったり雪もちらつく、寒の戻り。このぐらゐが一番過ごしやすい。暑いのはイヤ
美人がメガネをかけてゐるのを見る。知的に見えるね。私も普段はメガネをかけてゐるのだが、どうにも知的に見えない…何ぞ何ぞ


図書館に寄りて八冊借る
『世界一かはいいうちのネコ』
『絵具の科学』
古山浩一『楽しい万年筆画入門』
島崎藤村千曲川のスケッチ』
ジュディ・マーティン『パステルの技法百科』
『non-no 2010 9/20』
米山政弘『水彩画の教科書』
『考へる人 2010年秋号』
§
「何処の土地にも馬鹿の一人や二人は必ずある」とある人が言った。貧しい町を通って、黒い鬚の生えた飴屋に逢った。飴屋は高い石垣の下で唐人笛を吹いてゐた。その辺は停車場に近い裏町だ。私が学校の往還によく通るところだ。岩石の多い桑畑の間へ出ると、坂道の上の方から荷車を曳いて押流されるやうに降りて来た人があった。荷車には屠った豚の股が載せてあった。後で、私はあの人が銀馬鹿だと聞いた。銀馬鹿は黙ってよく働く方の馬鹿だといふ。この人は又、自分の家屋敷を他に占領されてそれを知らずに働いてゐるともいふ。
島崎藤村千曲川のスケッチ』
§

美人画、鉛筆、1時間半
これはアートといふより、似顔絵だね。似てないけど。否、似てないからアートなのか


愛されるためには、努力せねばならない
血のにじむやうな…キリストのやうに罵声を浴びせられるやうな無意味な努力を



■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/