エロス断想

猫と美人を描いてゐます

セツコ

晴れのち薄曇り、涼風
【嗾】とは何と読むのか訊かれ「そそのかす」であらうと答へる。字引きで調べれば「けしかける」とも読む


図書館に寄りて五冊借る
『老猫さんの医食住』
『春美・クロソフスカ・ド・ローラと歩くパリ とっておきの小さな美術館』
瀬戸内寂聴『奇縁まんだら 続』
『一流選手が教へる女子バレーボール』
サライ2010/1』
図書館司書との会話。「閉架図書をお借りしたいのですが、春美・クロソフスカ…」「ああ、グラン・シャレの…」よく知ってるなぁ…我が街にも、なかなか教養のある司書がゐるではないか
春美・クロソフスカ・ド・ローラ(1973-)は、画家バルテュスと日本人の節子の間に産まれた。この節子夫人といふ方は美しく魅力的で、私の理想の女性でもある。別居中の妻と、同居中の愛人がゐる34歳年上の画家に嫁ぐべく、上智大学を中退し単身フランスに乗り込み、画家にインスピレーションを与へる…かういふ情熱的な女性ってなかなかゐないですよね。前述の司書は、節子・クロソフスカ・ド・ローラの著書を読んでゐたのであらう
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…当時はほんたうに、たいへんなことだったのではないでせうか。このことを私が言ひますと、お母さまは決まって「私は普通の結婚は望まなかったの。燃えるやうな恋をして、波瀾万丈の生活をすることに憧れてゐたから」と笑って答へます。それに「お父さまに誘拐されたやうなものなの」とも楽しさうに付け加へます。
Harumi Klossowska de Rola
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キムラサオリのジャンプ・フローター・サーブ、鉛筆、30分



■三州生桑HP■
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