2010-04-15 水晶 終日曇天、無風、寒の戻りつづく 美人図、鉛筆、20分 § 水晶幻想。玻璃幻想。秋風。空。海。鏡。ああ、この鏡のなかから聞えてゐるのだわ。音のない音。音のない雪のやうに海の底へ落ちる白い死骸の雨。人間の心のなかに降り注ぐ死の本能の音。海のなかの感光板の感覚。銀の板のやうにきらめきながら、この鏡が海の底へ沈んでゆく。 川端康成『水晶幻想』 § 頼れる女性/ 家庭的/内助の功 ■三州生桑HP■ http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/