エロス断想

猫と美人を描いてゐます

水晶

終日曇天、無風、寒の戻りつづく

美人図、鉛筆、20分
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水晶幻想。玻璃幻想。秋風。空。海。鏡。ああ、この鏡のなかから聞えてゐるのだわ。音のない音。音のない雪のやうに海の底へ落ちる白い死骸の雨。人間の心のなかに降り注ぐ死の本能の音。海のなかの感光板の感覚。銀の板のやうにきらめきながら、この鏡が海の底へ沈んでゆく。
川端康成『水晶幻想』
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頼れる女性/
家庭的/内助の功


■三州生桑HP■
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