エロス断想

猫と美人を描いてゐます

天日干

曇天、風ぬるし。夜から雨になるか


図書館にて5冊借る
本上まなみほんじょの天日干。
「猫の医学大百科」
「根付・たくみとしゃれ」
「デジタルイメージギャラリー1997」
速水御舟日本画を破壊する」


本上まなみを初めて読んで驚嘆す。昨今の作家は人間のことしか書かないけれど、この人は自然を実によく見てゐる。凝視してゐると言ってもいい。文章の構成力は綿矢りさの方が上だが、表現力は本上まなみの方が優れてゐるかも知れない・・・エッセイスト、詩人、絵本作家タイプだね

「ちまちましたものを発見するのは大得意なのです。草むらにかくれてゐるギンナンとか、岩陰にひっそり生えた変なキノコとか、土から半分出てるガマガヘルとか、地下鉄の線路にゐたネズミとか、さういふものたち。誰かと立ち話をしてゐても、突然しっぽの切れたトカゲを見つけてしゃがんだりするので、びっくりされることもあるのですが。しっぽの断面図はやっぱり観察しとかないとねぇ。めったに見られませんから」

知的な美人図、鉛筆、40分



■三州生桑HP■
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