エロス断想

猫と美人を描いてゐます

Twitter

朝かなり冷え込む、日中曇り、風あり


終日Twitterをいぢくり回す。ハマる人がゐるのも分かるね
さて私はそのツイッターに140文字の小説を投稿してゐるのだが、これが中々ムツカシイ。たった140字だと起承転結もままならぬ。単なる落語のマクラか、漫才のボケとツッコミ、或いは独り言に終はってしまふ
例へば以下の小ばなし・・・
§
こっそり水飴をなめてたのを一休さんに見つかった和尚さん。「よいか一休、これは子どもがなめると死んでしまふ毒薬ぢゃ。近づかぬやうに」夜になって一休さんの泣き声が。「これどうした」「はい、和尚様の大切な茶碗を割ってしまひまして、死んでおわびをしようと毒薬を飲み干しましたが死ねません」
§
これはピッタリ140字だが、明らかに小説ではない。キレイにオチがついてて面白いけど、単なる落としばなしだね
140字小説を書くにあたって参考にしたのは百間とタルホだ。星新一ショートショートは参考にならなかった。あれでも長すぎる
以下はタルホの一千一秒物語から
§
黒猫のしっぽを切った話 ある晩黒猫をつかまへて鋏でしっぽを切るとパチン! と黄いろい煙になってしまった 頭の上でキャッ! といふ声がした 窓をあけると 尾のないホーキ星の逃げて行くのが見えた
§
タイトルとスペースを含めても95文字しかないが、やはりこれは小説だ
小説とは独創的幻想とみつけたり
以下は私の作品。ぴったり140字ですが、どんなもんかな
§
アトリエでデッサンを描いてゐる最中に若いヌードモデルが可愛らしいおならをした。「今のは描かないで下さいね」とクスクス笑ひながら言ふ。感じの良い娘だが、もう三回も堕胎してゐる。それぞれ違ふ男の胎児を。「今の恋人はどう?」「もう最高の彼氏なんですよ!」と彼女は微動だにせず言ひ放った。
§
しかし、半日モニター見てたら涙が出てきたよ・・・





■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/