エロス断想

猫と美人を描いてゐます

電池が切れるまで

終日薄曇り、夜は過ごしやすい、夜間蚊声かまびすし、蚊取り線香焚きまくり、カラダに悪さう
自販機で、お釣りの200円を取り忘れる・・・痛恨。寄付したと思はう


宮本雅史「電池が切れるまでの仲間たち 子ども病院物語」読了。一読落涙。宮越由貴奈ちゃんが11歳の時に書いた詩が、あまりに哀しく美しいので抜粋す
§
「命」宮越由貴奈
命はとても大切だ 人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる 命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかへられるけれど
命はさう簡単にはとりかへられない
何年も何年も月日がたってやっと
神様から与へられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない」と言って
命をむだにする人もゐる
まだたくさん命がつかへるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いてゐるのに
だから 私は命が疲れたと言ふまで
せいいっぱい生きよう
§
11歳にして闘病生活5年半・・・この詩を書いた4ヶ月後の、平成10年6月28日に彼女は亡くなる。生きてゐれば22歳・・・


障害児や病気の子どもたちを前にして、詩人は立ちすくむのみ・・・
私には何もできないけれど・・・献血ぐらゐしか。骨髄バンクはまだちょっと怖い。ゴメンよ
・・・私は今、せいいっぱい生きてると言へるだらうか?






■釈三州HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/