エロス断想

猫と美人を描いてゐます

一茶

晴れのち薄曇り、爽風、多少ホコリッぽいが今が一番過しやすい季節なり。明日は少し冷えるか
納豆、梅じそ、鮭、和風きのこパスタはあるのに、中華風パスタって無いですね。マーボースパゲッティなんて美味しさうですけどね


小林一茶句集をザッと閲す。猫の句は五十句以上あるが、特徴三点あり。まづ、春以外の猫の句を多く詠んでゐること。次いで、「ばか猫」「どろぼ猫」「秘蔵猫」「猫洗ふ」など他にはあまり見られない語を使ってゐること。そして、いはゆる写生句より想像句が多いこと。例へば「穴を出る蛇の頭や猫がはる」・・・冬眠から覚めた蛇が穴から出てきたところを猫が叩いてゐる・・・ひとコマ漫画としては面白いが、俳句として評価はできない。ただ、一茶の時代は俳句が最も堕落してゐた時なので仕方ないが・・・。以下抜粋
猫の頭ぼたんのあっちこっち哉 (牡丹・夏)
雪ちるや夜の戸をかく秘蔵猫 (雪・冬)
なの花にまぶれて来たり猫の恋
猫の子のざれなくしけり挿し柊 (柊挿す・冬)
綿くりやひょろりと猫の影法師 (綿・秋)
猫の子がちょいと押へるおち葉哉 (落葉・冬)
大猫のどさりと寝たる団扇哉 (団扇・夏)
猫の子の命日をとぶ小てふ哉
ばか猫や縛られながら恋を鳴
春雨や猫におどりを教へる子
猫の子のほどく手つきや笹粽 (笹粽・夏)
元日や闇いうちから猫の恋 (元日・新年)



夕影は一ツや婆と懐炉猫 三州 (懐炉猫・冬)
・・・「カイロ猫」は造語でせうね。俳句は、なるべく造語は使ってはいけないのですが



甘える野良猫、木炭鉛筆、10分



運命的なものを何も感じないのなら
付き合っても意味がないよね



■釈三州HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/