エロス断想

猫と美人を描いてゐます

蒼蝿

好天、ホコリッぽいやうな気もする。黄砂か
久しぶりにお嬢猫とオニギリにレトルト&カリカリ。出会って一年以上にもなるのに全く近寄って来なかったオニギリが、どういふわけか今日初めてスリ寄ってきた。待ち焦がれてゐたのかも知れない

明日は祖父の二十二回忌


熊谷守一(1880-1977)「蒼蝿」読了。著者96歳の時に出された随想集。ファン以外には、特にどうといふことはない内容だらう。18歳年下の奥さんがスゴい・・・よくもまあこんな貧乏画家と結婚したものだ。芸術家にとって、結婚とは何かを考へさせられる
わたしの描く裸婦には顔がないんで、女の人の美人をどう思ふかって聞かれたことがあります。顔を描かないのは情が移るからで、そりゃ美しい人は美しいと思ふ。どういふ人が美しいかといふことになると、人それぞれですから一概にはいへませんね。わたしにいはせれば、蟇だってよく見ると、美人もゐれば口紅をつけて澄ましてるのもゐる。ゴキブリの子だって、あれは随分ハイカラなんです。小さくてね。尻のところをちょっとあげてね。




■釈三州HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/