エロス断想

猫と美人を描いてゐます

続・兵隊やくざ

曇りのち一時雨
明日はいとこの結婚式なり。出席はしないのですが。姉妹が一月、二月とたてつづけに結婚するのもめづらしい


有馬頼義アリマヨリチカ「続・兵隊やくざ」流し読み。前回の方がスリリングであった。続編は売春宿のことばかり。主人公二人が中国の若い女性を拉致する描写が痛ましい。これが戦争の現実なのでせう・・・
大宮は、乱暴に一軒一軒の家を見てまはった。農夫の言ったことは嘘であった。若い娘が、どの家にも一人や二人はゐた。一時間ほどの間に、大宮は、五人の若い娘を土塀の前に立たせた。「大漁ですよ」と、大宮は言った。女たちは、よごれた顔をし、破れた服を着てゐたが、よく見ると、色は白いし、なかなか美人であった。「二人選びませう」「二人?」「毒見に一人づつ」と大宮は言った。「どれが処女だか、きいて下さい」




■釈三州HP■
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