エロス断想

猫と美人を描いてゐます

DER SCHWARM

曇りのち雨、冷えびえとした一日
銀猫にレトルト。ゐないのかなと思ったら、どこからともなくスッ飛んでくる
カメラのKタムラで、再び焼き増し。現像の手間がないから、ほんの10分程度でできあがり。1枚37円・・・便利になったものだなぁ。画素数800万のデジカメが9800円。安いけれど、そんなに高画質にしてもねぇ。今使用中のデジカメは数年前に2万円で買ったもので、画素数500万。野良猫写真をブログにアップする時は、わざわざ画素数を100万以下に落としてゐます


フランク・シェッツィング「深海のYrr」やうやく読了。原題は「DER SCHWARM(群れ、大群)」邦題の方がいいかな。海洋冒険SFアクション・ロマンス・サスペンス・エコロジー小説。Yrr(イール)と名づけられた、深海に住む何かが、人類を滅亡に追ひ込む・・・話しが大きくなりすぎたから、どういふ風に収束させるのかと思へば・・・ラストはちょっと拍子抜け。しかし、本国ドイツでは200万部を越すベストセラーとなり、ハリウッドで映画化も決定したのは、やはり取材に4年もかけた成果であらう
「人間は死を越えて存在することはできない。だから、芸術や本や音楽の中に自身を刻みこむ。歴史の中に名をとどめ、記録を残す、語り継がれ、誤解され、歪曲される。そして、死んでずっとあとに、イデオロギーの崩壊が起こるのだ。個々の人間がそれぞれ永遠の存在でありたいと思ふあまり、個々のめざすゴールが人類全体にとって有益なものとなることはめったにない」




■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/