エロス断想

猫と美人を描いてゐます

雛の宿

快晴、冬もそろそろ終はり。明日は雨か
猫ムービーを撮る。ムツカシイ


CメラのKタムラにて、デジカメプリントに挑戦す。面白し。店内にズラりと並べられたパソコンに、デジカメのメモリの画像データを読み取らせ、印刷してもらふ仕組み。つまり、データは店側に保存されるわけだ。ケータイで撮った画像もOKらしい。仕上がりまで10分ほど、L版一枚37円、出来は上々
ただ気をつけなくてはならないのは、画像データがそのまま印刷されてしまふといふこと。例へば、暗めの写真は暗いまま印刷される。ゆゑに、あらかじめ自宅のパソコンの画像処理ソフトなどで、明度、色温度の調整、トリミングしてから持ちこんだ方が無難


「文豪怪談傑作選 三島由紀夫集 雛の宿」拾ひ読み。怖くない。三島は「私は見たものしか書けない」と言ってなかったか。霊感も無いみたいだし、それでは怪談は書けまい。「雛の宿」は「鍵のかかる部屋」のプロトタイプか。後者の方が傑作なり
「どうぞ」と彼女は言った。派手な友禅の掛蒲団をかけた一つの床に、白い枕が見えた。母親は雪洞を枕のはうへ近づけた。すると、そのむかうにもう一つの枕がみえ、枕に横たはってゐるつややかなお下げの髪が見えた。僕は息を詰めた。ふりむいた顔は、小さい雪洞の明りの中で笑ってゐた。そして黙って蒲団をもちあげて僕に入るやうに誘った。うすらあかりにほのぼのと少女の乳房が見えた。





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