エロス断想

猫と美人を描いてゐます

芥川龍之介

終日細雨、無風
この寒空の下、ミニスカート&生脚で闊歩してる女子高生を見る・・・恐れ入る。罰ゲームやがな
新顔の子猫見る。デジカメのメモリも増やしたことだし、今後は「いづら猫は」に野良猫ムービーをアップするかな


小島政次郎(1894-1994)「長編小説 芥川龍之介」読了。「白鯨」なみにメチャメチャな構成。小説といふより伝記ですね。文芸作品に、瑣末なルールや衒学的な教養、厳格な文法や修辞法など不必要といふ点は首肯できる。ただ、小説と物語をここまで峻別することはないでせう。私小説とかプロレタリア文学なんて全く興味ありません。私に言はせれば、文学とは、夢を見させてくれてナンボの世界。志賀直哉よりは内田百輭小林秀雄よりは稲垣足穂アガサ・クリスティよりは江戸川乱歩
本文とはほとんど無関係だが、谷崎潤一郎のラブレターが掲載されてゐたので抜粋す。谷崎がそろそろ五十歳にならうとしてゐた時、十歳以上年下の人妻、松子(御寮人)に当てて書かれた情熱的な恋文・・・マゾヒストの真骨頂なり
・・・創作家に普通の結婚生活は無理であることを発見したのでございます。私も二度の結婚に失敗してその体験を得ました。その原因は、芸術家は絶えず自分の憧憬する、自分より遥かに上にある女性を夢見てゐるものでございますのに、細君にしますと、大概の女性は箔が剥げ、夫以下の平凡な女になってしまひますので、いつかまた外に新しき女性を求めるやうになるのでございます。・・・私は昔より御寮人さまを崇拝してをりましたけれど、ただの一度も自分を対等に考へたことはございません。考へられないことでございます。





■三州生桑HP■
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