エロス断想

猫と美人を描いてゐます

松の内

雨のち曇り、冷えびえとした一日
振袖姿のお嬢さんを見る。美しや。来週の成人式に出られないのか知ら。振袖は良いものだが、車に乗る時は大変ですねぇ
俳句「ねこが春」をアップ


養老孟司×古舘伊知郎「記憶がウソをつく!」流し読み。古舘のしゃべりが圧巻。養老先生よりしゃべる対談相手は滅多にゐない。養老先生の俳句に関するコメントを抜粋
五感のうちの三感、視覚と聴覚、触覚のことでもう一つ言ひたいのは、俳句なんです。上手にできた俳句って、多分この三感、特に目と耳の情報を面白くつないでゐるんだらうなと思ふんです。俳句の論理といふものもいろいろ考へてみればきっと面白いんだらうなと思ひつつ、いまだに僕はできてゐないんですけどね。僕は俳句はあまり詠みませんから。でも、芭蕉の「古池や・・・」といふ句をみると典型的なんですよ。自分が見てゐる「古池」があって、「蛙飛び込む」でせう。この運動があって、「水の音」で耳に来るんです。目から始まって、運動になって、耳に来る。これっていちおう言葉の世界が凝縮されてゐるんですよ。言葉といふのは、目と、耳と、運動ですからね。だからあの句は名句なのかなと思ったりね。あの短い中で、脳の中を走り回ってゐるわけですから。



忌み嫌はれるより、幻滅してしまふ方が恐ろしい



■三州生桑HP■
http://www.h4.dion.ne.jp/~utabook/