エロス断想

猫と美人を描いてゐます

あかんべえ

曇りのち晴れ、日中ぬくし
あと5度下がれば、ジョギング日和になる
公園にて、野良猫のそばでバスケットボールで遊んでる男の子たちを見る。まだ冬休みなり。冷や冷やする。もしあの子たちが猫をいぢめてる所を、私がコラッと注意したら・・・新聞種になるのだらう。「昨夜自称詩人の男が、突然コドモたちに襲ひかかりました」・・・幸い、野良猫はメンド臭さうに男の子たちの間を悠々と歩いてゐた・・・馴れてゐるのだな。ホントにあの公園の野良猫たちは恵まれてゐる


野良猫を養ふことすらできないコミュニティは、生物学的に終はってゐる
我々現代人は自然を徹底的に排除する・・・野良犬、ゴキブリ、カラス、鳩、蚊、蝿、ダニ、ノミ、蜂、蝶の幼虫のアヲムシ・・・不快害虫と名づけられたナメクヂ、ヤスデ、ムカデ
私が野良猫を見ていとほしいと思ふのは、自然回帰の現はれだらう


宮部みゆき「あかんべえ」読了。金の取れる小説とは、このことなり。一気に読め、泣ける。彼女の描くコドモは天下一品。おりんが可愛くてしやうがない
ただ・・・読む前の私と、読み終へた私は、何も変はってゐない・・・。あー面白かった、それだけ
とすると、読んだ意味はあったのだらうか?


小説とは何だらう? ヒマつぶしか?
下らないテレビや、ゲーム、スポーツ新聞、パチンコと同じ?
文学は気晴らしにすぎないのだらうか?



■三州生桑HP■
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