エロス断想

猫と美人を描いてゐます

槐多の歌へる

曇りのち晴れ、冷え込みなし
親子猫三匹に缶フード。例の命を救ってやった子猫だけが触らせてくれる・・・憶えてゐるのかなぁ?
夕刻、突然鼻血出る。精力が有り余ってゐるのか知ら


村山槐多(1896-1919)詩文集「槐多の歌へる」拾ひ読み。槐多、寺山、かまちは同じ匂ひがする。未完成の性の凝縮・・・妊娠を伴はないセックスのネガティブな快楽。澁澤ほど洗練されてはゐないが、深沢七郎ほど土くさくはない。四月短章の第四章の有名な詩を抜粋す


血染めのラッパ吹き鳴らせ
耽美の風は濃く薄く
われらが胸にせまるなり
五月末日日は赤く
焦げてめぐれりなつかしく

ああされば
血染めのラッパ吹き鳴らせ
われらは武装を終へたれば。

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今夜はとてもイヤなことがあった・・・吐き気がするほど
嫌悪感が増すごとに、自己嫌悪にも落ち入る・・・私はまだこれほど小さいのかと
何の悩みもなく、毎日面白をかしく生きてる人ってゐるのかな・・・そんな人たちには詩なんて必要ないでせうね。芸術、美術は投機の対象にすぎないのでせう
こんな時に、支へになってくれる人がゐたら・・・優しい言葉をかけてくれる人。この世でたった一人でも・・・
それも夢のまた夢


この街が大嫌ひだ!


電動車椅子に乗った女性が信号待ちしてゐるのを見る。そこに信号無視し、自転車に乗った三人の男子高校生が通りかかり、危ふく彼女に接触しさうになった。接触してゐたら、カッとなって車から出て行って手を上げてゐたかも知れない。そして、明日の新聞に、高校生にいきなり殴りかかった自称詩人として告発されたかも知れない


さうなったら、野良猫たちはしばらくひもじい思ひをするだらう





■三州生桑HP■
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