エロス断想

猫と美人を描いてゐます

母を恋ふる記

快晴爽風
馴染みの子猫に会ふ。試しに膝の上に乗せてみると、やはり立ち上がって顔に触らうとする。メガネに興味があるのかも知れない


谷崎潤一郎「母を恋ふる記」再読。講談社文芸文庫版で読んだのだが、なぜこんなに高いのか。たかだか二百数十ページの文庫の短編集が1300円! しかも税別。谷崎全集は持ってるんですけどね・・・
「小母さん、小母さん、小母さんは泣いてゐるんですね。小母さんの頬ぺたに光ってゐるのは涙ではありませんか」私が斯う云ふと、女は猶も大空を見上げながら答へた。「涙には違ひないけれど、私が泣いてゐるのではない」「そんなら誰が泣いてゐるのですか。その涙は誰の涙なのですか」「これは月の涙だよ。お月様が泣いてゐて、その涙が私の頬の上に落ちるのだよ。あれ御覧、あの通りお月様は泣いていらっしゃる」


我が詩友、縫ミチヨ女史の関はる詩の同人誌「雲雀料理」・・・ストイック!
非調和
白日夢



■三州生桑HP■
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