エロス断想

猫と美人を描いてゐます

高野聖

ひねもす雨もよひ、朝の寒さ初冬のごとし


泉鏡花高野聖」再読。樹からナマコほどのヒルがぼとぼと落ちてくるシーンは何度読んでもゾッとする。
見ると海鼠を裂いたやうな目も口もない者ぢゃが、動物には違ひない。不気味で投出さうとするとずるずるとすべって指のさきへ吸ひついてぶらりと下った、その放れた指のさきから真赤な美しい血がたらたらと出たから、びっくりして目の下へ指をつけてぢっと見ると、今折曲げたひぢの処へつるりと垂懸ってゐるのは、同形をした幅が五分(1.5センチ)、丈が三寸(9センチ)ばかりの山海鼠。



ケース1・モスバーガー


「そんな所で何をしてるのですか?」
「・・・」
「飛び降りるつもりですか」
「うるさいわね! あんた誰よ!」
ハンバーガーを食べてから死にませんか?」
「はぁ? 何言ってんの?」
「マックぢゃなくて、モスにしませう」
「・・・」
「サイフ持ってます?」
「・・・」
匠味バーガー、おごって下さい」
「何であたしがおごらなきゃいけないのよ!」


・・・・・・


「モスチキンも頼んでいいですか?」
「よく食べるわねぇ・・・」



■三州生桑HP■
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