エロス断想

猫と美人を描いてゐます

長江游記

陰(くもり)
子猫たちの様子を見に行く。三匹とも元気さうだった。特に、私が昨日助けた子猫は、私が近づいただけでピューッと飛んで逃げて行くぐらゐ快復してゐた。あれだけ警戒心が強ければ生き延びられるかも知れない。残りの二匹にレトルトフードをやると、旺盛な食欲を示す。母親は食べずに見守ってゐる。撫でてやらうとしたら、指をガッと引っかかれ、血が出た。気が立ってゐるのだらう。


芥川龍之介の紀行文を拾ひ読み
私は支那を愛さない。愛したいにしても愛し得ない。この国民的腐敗を目撃した後も、なほかつ支那を愛し得るものは、頽唐を極めたSensualistか、浅薄なる支那趣味の憧憬者であらう。いや、支那人自身にしても、心さへ昏んでゐないとすれば、我々一介の旅客よりも、もっと嫌悪に堪へない筈である。



■三州生桑HP■
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