エロス断想

猫と美人を描いてゐます

ワガハイハ

快晴、高秋
猫にレトルトフードをやったが食べない。この公園の猫は幸せだ・・・いつも満腹状態。もったいないので、他の猫のところまでゼリー状のフードを手に載せて行く・・・気味が悪いし手に匂ひがついた


夏目漱石(1867-1916)「吾輩は猫である」読み始める。もう三回は読んだかな・・・エピソードはほとんど憶えてゐるが、何度読んでも面白い。百年前に書かれた小説なのに、現代読んでも面白いとは奇跡である。会話に落語の影響が顕著なり
「君歯をどうかしたかね」と主人は問題を転じた。「ええ実はある所で椎茸を食ひましてね」「何を食ったって?」「その、少し椎茸を食ったんで。椎茸の傘を前歯で噛み切らうとしたらぼろりと歯が欠けましたよ」「椎茸で前歯がかけるなんざ、何だか爺々臭いね。俳句にはなるかも知れないが、恋にはならんやうだな」と平手で吾輩の頭を軽く叩く。「ああその猫が例のですか」


■三州生桑HP■
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