エロス断想

猫と美人を描いてゐます

いのち

晴れ、一時曇り
プールにて、お婆ちゃんが泳いでるのを見る。80歳は超えてゐただらう。ご主人は見物。女は強し


最相葉月「いのち 生命科学に言葉はあるか」読了。クローン医療、脳死遺伝子治療など、生命倫理に関はる問題を識者たちと対談する。答へなど出すべきではなく、永遠に論じてゆかねばならない問題。著者は頭が良い人だなぁ・・・美人だし
生体肝移植のおしなべた成功率は八割である。手術を手がけた二割の患者は亡くなってゐる。病院地下の霊安室でお別れ会がある。わが子の死に動転した親からその責任をなじられたことも何度かある。どんな悪罵を浴びせられても、反論することはない。力が足りませんでした、と言って頭を下げるだけだ。目頭を熱くしながら、こんなことはもうやめよう・・・さう思って霊安室から部屋にたどりつくと、次の患者が待ってゐる・・・。



■三州生桑HP■
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