エロス断想

猫と美人を描いてゐます

The Hammersmith Maggot

晴れ、涼風あり
腹の仔を日陰で冷やせはらみ猫


軽自動車が道ばたのブロックに乗り上げ、傍らで美人が途方に暮れてゐるのを見かける。スグにUターンしたが、時すでに遅し。二人組みのアンちゃんが、車を押して動き出してゐた。軽ぐらゐだったら、私一人で十分動く。
それにつけても美人は得だなぁ。何かあっても、スグに誰かが救ひの手を差し伸べてくれる


ウィリアム・モール「ハマースミスのうじ虫」読了。面白く読めたけれど、ご都合主義的な展開には、やや興醒める。ミステリやハードボイルドは、内容如何よりも、気の利いたフレーズは必須。余談だが、文庫のカバーデザインが秀逸。デザイナーは柳川貴代+Fragment
女が酒を飲むのは、男が飲むからか、体のどこかが痛むからだ。失恋して飲むこともあるが、容色が衰へたからといふ理由のはうが多い。幸福なときには決して飲まない。男の場合はもっと複雑で、もっと表裏がある。男が飲む理由は二つ。幸福を膨らますためか、惨めさを紛らはすためだ。


かなしい


■三州生桑HP■
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