エロス断想

猫と美人を描いてゐます

Levy Hideo

日中炎熱、しかし熱帯夜ではない
猫ぐったり
日曜に納骨することに。しかし、どうやってお墓の中に入れるのだらう?


リービ英雄(1950- 米)「星条旗の聞こえない部屋」読了。この作品で野間文芸新人賞を受け、万葉集の翻訳で全米図書賞。17歳で来日した作者の自伝的小説。可もなく不可もなし。時に日本語が変だが、アメリカ人が日本語で書いたとは思へない出来。タイトルもよく分からない。
貴蘭の息子であり、自分の弟である少年の手を握り、ベンは父を殺したかった。その欲望が、八月の正午の空に陽が一瞬翳る早さで脳裏を掠めて、忽ち胸に熱くくすぶる恥と変った。その恥を・・・次の露店からすでに聞こえてくる「ハロー」といふとろけるやうな女学生の声に、息がつまる思ひをした・・・まはりの誰かに伝へて、誰かに叫びたかった。まはりはみんな日本人だった。



■三州生桑HP■
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