エロス断想

猫と美人を描いてゐます

五月晴れ。一片の雲もなし。暑くも寒くもなし
気をつけて見れば、マフラーをしてゐる女性をちょくちょく見かける。流行ってるのだらう


夏目漱石「門」読了。漱石の小説は時々読み返さないと忘れてしまふ。三島の文章は既に古臭いのに、何故に漱石の文章は現代でも読むに堪へるのか。
暴露の日がまともに彼らの眉間を射たとき、彼らは既に徳義的に痙攣の苦痛を乗り切ってゐた。彼らは蒼白い額を素直に前に出して、其所に炎に似た烙印を受けた。さうして無形の鎖で繋がれたまま、手を携へてどこまでも、一所に歩調を共にしなければならない事を見出した。


某WEB詩人さんの詩が、劇的に変ったのに驚く。生活が安定すると、詩も丸くなるのだらう。さてそれが良いことなのか、どうか・・・
さう言ふ私も、最近は全く恋愛詩を書いてゐない。「恋愛詩人」と称されたこともあったのですが。


今宵は月が美しい
月は詩人を狂はせる



■三州生桑HP■
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