エロス断想

猫と美人を描いてゐます

恋の都

快晴、初夏らしい爽やかな一日
明日は初七日なり。坊さんは何時に来るか分からない・・・


三島由紀夫「恋の都」読了。凡作。三島ほどの作家になると、どの雑誌に掲載するかで作品のレベルを自由自在に上げ下げできる。三島の書いた小説でなければ、とても後世に残るシロモノではない。
「君はまだ人生の後悔といふやつのおそろしい味を知らない。そいつは灰の味だ。灰を舐めてごらん。しかも毎日毎日舐めてごらん。もうこの世から味といふものは消えてしまふんだ。何を食べても灰の味がする。もし彼のプロポーズを断ったら、君は一生後悔するだらう。年をとればとるほど、後悔は皺にしみ込んで、洗ってもとれなくなるよ。君が町を歩いてゐると、人は、あ、『後悔』が歩いてゐる、と思ふだらう」「いいえ、私、決して後悔なんかしない!」「さあ、どうだかね」


死ぬと分かってゐたのなら、祖母に美味しいものを食べさせたかった
好物のプリンとか、チーズケーキとか、ヨーグルト・・・お餅はムリか
喜んで食べてくれた、私の作った海鮮丼。卵の黄身を落とすのがポイント


■三州生桑HP■
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