エロス断想

猫と美人を描いてゐます

森茉莉

花曇り、風あり。タケノコ掘る。
40分ジョギング。猫が出て来ない。


森茉莉の随筆を拾ひ読み。彼女の文章は時として偏狭で独善的であるが(そこが面白いんだけど)、意外と正鵠を射てゐることも多い。父鴎外の薫陶を受けてゐるせゐであらう。
韓国に限らず中国に対しても、日本の人々の長年の、一種の児戯に類する軽蔑の態度は、ひどく不快なものだった。日清の役以後支那の人をチャンコロと言ったり、また朝鮮人といふ呼称に侮辱的ニュアンスを含めて発音したことは大変な間違ひである。今や強国の列に並ばうとしてゐる中国人の胸の中に、日本人への好意や尊敬は芥子粒程もないだらう。明治の親たちの中に、子供のさういふ他国人への侮辱的呼称を禁じた人が何人あっただらう?



モノトーンといふのは、着こなしがムツカシイ。服に個性が無いだけに、その人のキャラクターがはっきり出てしまふ。そして体形も。学生服を思ひ浮かべればいい。カッコいい子はよりカッコよく、さうでない子は・・・まあそれなりに。
以下、森茉莉の随筆より抜粋。
白と黒。それをフランス語でブラン・エ・ノワアルと言へば「ブラン・エ・ノワアル・エ・トゥウジュウル・シック」(白と黒ならいつも粋)といふやうな言葉が頭に浮かぶ・・・
シック【chic フランス】粋なこと。しゃれたこと。気のきいたこと。「シックな装い」広辞苑より


■三州生桑HP■
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