エロス断想

猫と美人を描いてゐます

Philosopher Cat

ひねもす雨、夜にはあがる。立春から立夏の前日までに降る雨のことを一概に「春の雨」といふ。中でも、春先に降る細かな霧雨のことを「春雨」と言ふ。マロニーとハルサメも微妙に違ふ。
KFCのチキンが来月から値上がりしますねぇ。


フィリップ・J・デイヴィス「ケンブリッジの哲学する猫」読了。著者は応用数学者。ユーモア小説であるが、数学は勿論、哲学、量子論、聖書、ラテン語ゲール語まで出てくる。原書で楽しめる人は、かなり教養の高い人だらう。
知識と自称する情報のだぶつきは、われわれを食傷させ、吐き気をもよほさせる。知恵の仮面をかぶった知識の氾濫は、絶望感をもたらす。自動化された思考の生む可能性、それにわれわれは翻弄される。ファウストのやうに、われわれはメフィストフェレスの約束に誘惑される。われわれ自身が考へることを放棄しさへすれば、すべての思想が手に入るといふ約束に。


最近、ギターを持ち歩いてる学生が増えてきた。よきことかな。何でもいいから、青春時代に何か一つでも夢中になれることがあればよいのです。もう本格的には弾かないけれど、手元にギターがないと落ち着かない。ライヴやってみたいなぁ。


■三州生桑HP■
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