エロス断想

猫と美人を描いてゐます

お艶殺し

めまぐるしく変はる天気。晴れ曇り雨・・・。梅の花散る。夕刻快晴。
逃げた犬を警官が二人がかりで追ひかけてゐた。捕まらないですよ、素手ぢゃ。


谷崎潤一郎「お艶殺し」読了。究極の悪女お艶に振り回される男。「曾根崎心中」をベースにした悲劇。
「此れで三人目だ。もう己は仕様がねえ。・・・後生だから己と一緒に死んでくれ」体に纏ひ着いた死体を放り出すと、新助は歯の根も合はずわくわくして云った。「何をお云ひだ。そのくらゐなら此奴を殺した効がねえよ。どうせお前も深みに陥まった体ぢゃねえか、此のまま知らん顔して居りゃあ、誰にも判りゃしねえんだから、いっそ図太く世の中を渡る気になっておくれ。あたしゃ死ぬのは嫌だ嫌だ」


行ってみなけりゃ分からない。




■三州生桑HP■
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