エロス断想

猫と美人を描いてゐます

娘巡礼記

快晴、そよ風。30分ジョギング。
芋けんぴ美味し。


高群逸枝(1894-1964)「娘巡礼記」流し読み。大正時代の四国八十八ヶ所礼記。当時24歳といふことだが、相当にモテる女性だったやうだ。そもそも恋に悩んだ末の巡礼だったらしいし、道中に恋文まで貰ってゐる。岩波文庫の青帯だが、これは緑帯だらう。
僭越ではあるが私はかつて色んな憤懣を感じた事もあった。それは主として女子教育についてであったが、どうも余りに姑息だ。逡巡だ。ドングリの背比べだ。も少し溌剌とした、生きた教育でありたい。お蔭で出来上る女子といふ女子はカジカンだ色の青い、目のない芋虫みたいになりはしないか。余りに狭量である。余りに勿体ぶってゐる。倫理学を一字一字教へられる女よりかも、詩を解する女でありたい。




■三州生桑HP■
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