エロス断想

猫と美人を描いてゐます

和解

晴れ時々曇り。ルリビタキ見る。水仙、梅満開。メジロ梅の花の蜜を吸ってゐるのを見る。
三匹の猫に囲まれる。食事よりは甘えたい様子。
コンビニで背の高い女子高生を見る。二回目。私と同じくらゐの高さ。何度か目が合ったが、その度にニラミつけられる。キツいメイクにキツい表情。背の高さにコンプレックスがあって、ジロジロ見られるのがイヤなのだらう。都会に行けば、背の高い女性なんていくらでもゐる。かなりの美人だったが、惜しいことだ。


志賀直哉(1883-1971)「和解」読了。クライマックスでは涙が滲んだけれど・・・やはり私小説はニガテ。志賀直哉とガルシア=マルケス平山郁夫フリーダ・カーロ・・・対極の芸術。志賀と言へば描写の神様といふことになってゐる。以下はお産の描写。
水が少し噴水のやうに一尺程上がった。同時に赤児の黒い頭が出た。直ぐ丁度塞(せ)かれた小さい流れの急に流れ出す時のやうにスルスルと小さい身体全体が開かれた母親の膝と膝との間に流れ出て来た。赤児は直ぐ大きい生(うぶ)声を挙げた。自分は亢奮した。自分は涙が出さうな気がした。自分は看護婦の居る前もかまはず妻の青白い額に接吻した。



■三州生桑HP■
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