エロス断想

猫と美人を描いてゐます

夢の浮橋

晴れのち曇り。朝、うっすらと雪積もる。
40分ジョギング。


谷崎潤一郎夢の浮橋」読了。谷崎ワールド全開の佳品。妻を亡くした病弱な父は、前妻によく似た美しい後妻を迎へる。その継母と二十歳の息子の禁じられた愛・・・。名文なり。
私は半襟の合はせ目を押し開き、乳房と乳房の間に顔を押しつけて両手で乳首を弄んだ。母の顔が上から覗き込んでゐるので、その隙間から電燈の明りが洩れた。私は右と左の乳首を代る代る口の中に含み、頻りに舌で吸ひ上げてみたけれども、乳はどうしても出て来なかった。「ああ擽(こそ)ば」「ちっとも乳出て来やへん、吸ひ方忘れてしもたんやろか」


■三州生桑HP■
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